高萩の家_設計監理.01

工事請負契約

高萩の家_栃木県佐野市 | 2022.02.22

昨年春から栃木県佐野市にて計画を進めてきた【高萩の家】
コロナ禍にあって見積調整に時間を要したが、お施主さんと様々なお話や意見を交わし、先日無事工事契約の運びとなった。

今回の施工会社選定については、未だ落ち着きを見せない資材価格の不安定な状況を考えれば、見積提示額が第一基準になるのは当然であるが、依頼先の施工物件の見学や造り手との会話の中で信頼関係を築き最終的な判断となった。
設計内容やVEに対しても常に建設的な対応を頂けたことも大きかった。


【高萩の家】は敷地を有効的かつ機能的に利用する為、矩形の敷地に対して敢えて対角に建物と外部機能をゾーニング。
コンパクトな平屋である。
計画当初、一定の建築ボリュームを敷地に落とし込んだ際、必要な外部空間を確保することが難しく、且つ道路に対して開口部が正面に向くことで、プライバシーの確保にも不安があった。
その為、建物と外部の条件を同等に捉え、真北測定で正確な方位を定めた上で斜めに2分し計画。
「対角」の意味合い通り建築と庭が向かい合う配置とした。
また、日照条件や生活時間を考慮しプランニングを行うことで、書斎を利用する朝方には東の光が差し込み、日中過ごすことの多いリビングは南へ配置することで、日の動きと生活動線を合わせている。

内部は温もりを感じるテクスチャーを用い、変則的な平面がつくり出す視覚的な広がりを楽しめる空間となる。
温熱性能もトリプルサッシや熱交換換気・床下エアコン採用など、快適に生活するための設備を整えている。
住宅性能については後ほどご紹介したいと思う。
3月に地鎮祭を行い、5月上棟に向けて現場が動き出します。


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