建築散策_千葉県①

幕張ベイタウン

建築散策 | 2022.01.25

千葉県千葉市の幕張ベイタウンを視察。
恥ずかしながら、学生時代に知ることができなかった建築群。
ここ数年、街づくりについて意見交換をしている「みぞぐち建築設計事務所」の溝口さんに案内して頂いた。
パティオスと名付けられた街区型集合住宅が建ち並び、ヨーロッパの街並みを彷彿とさせる景観が形成されている。


写真はベイタウンの統括設計者としても起用されたスティーブン・ホール設計のパティオス11番街。
正方形の開口と面で塗り分けられたカラフルな外壁が特徴的で、他の街区に比べると比較的外に対してオープンなイメージ。
ベイタウンのデザインコードである中庭を囲んだ沿道型配置は、主となる集合住宅棟の隙間に、金属をまとった小さな建築が配置されることで成立している様だった。
その小さな建築は、ゲストハウスや集会所と用途は様々。


写真に写る錆びた様な茶色い建築は、お通夜を行う小屋だとか…どの様に利用されるかが興味深い。
水盤や斜面に植えられたクマササがどこか日本的で静かさも感じる場所であった。

その後はひたすら街歩き。
校門や塀のない街に対してオープンなシーラカンス設計の打瀬小学校。
中庭が居住者専用で覗くことができなかった、松永安光+坂本一成設計のパティオス4番街。
1995年頃の計画であるが、当時の新建築で図面を見たり様々な研究資料も確認できた。

歩きながら溝口さんから様々な説明を受け、あっという間の午前の部が終了。
まだまだ旅は続く。


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