大竹伸朗展

東京国立近代美術館へ

建築散策 | 2023.02.09

昨年末から東京国立近代美術館で開催されている「大竹伸朗展」へ。
昨年直島で【直島銭湯「I♥湯」】を体感し、その世界観に圧倒され気になっていたアーティスト。
私の妻も大竹ファンということで、閉会間際に駆け込みました。
ちなみに宇和島駅化した東京国立近代美術館の設計は谷口吉郎、昨年金沢に行ってから谷口建築に触れる機会が増えた様に感じます。


まずはじめに見えてくる「自/他」の部屋の前に佇む【男_1974-75】という作品、この時点でもはや普通ではない雰囲気。
話題になっている9歳のときのコラージュ作品【黒い-紫電改_1964】は、瞬間のインパクトと自分の息子と同じ年で製作したことに衝撃を受けました。


「既にそこにあるもの」をテーマに【自/他】【記憶】【時間】【移行】【夢/網膜】【層】【音】という7つの展示構成。
その中でも【モンシェリー-スクラップ小屋としての自画像_2012】は、作品の大きさや、ノイズ音や小屋の中に置かれたスクラップ集等から感じる時間とパワーは凄まじいものがありました。


何かの記事で「言葉に落とし込んでわかってしまうと面白くなくなる」と言っていたことを思い出し、まさしく説明のないアートの力を体感した気がします。
おそらく一つの作品として時々会場に現れるという大竹さんと遭遇することもできました。


年明けからアウトプットの連続だった為、建築以外のアートに触れ、そのエネルギーを自分の中に取り込めた気がします。
少し刺激が強い展覧会、作品から私なりにメッセージを受け止め楽しむことができました。

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