北側の接道は幹線道路の抜け道として交通量が多い。 　
　
また南北に長い敷地形状である為、北側を大きくセットバックさせ、ファサードデザインを楽しめるゆとりを持たせた。 　
　
外観は、ガルバリウム鋼板と弾性リシン、レッドシダーを比較的強い印象を持つ素材ではあるが、ディテールを詰めることでスッキリと見せている。 　
　
1階部分はワンルームになり、連続するリビング・ダイニング・キッチンを単に連続させるだけでなく、ズレを用いて空間を意識的に分けている。 　
　
施主の要望でもあった黒板(マグネット)塗装が施された壁は、子供たちの遊び場やユーティリティーの一部として利用され、また内部空間を引き締めるアクセントウォールとして存在感がある。 　
　
2階部分は各居室で構成されるシンプルな平面形状であるが、階段ホールに家族分のファミリークロークを配置することで、コンパクトでありながら実用性に富んだ住宅である。