私が卒園した葛生幼稚園は、今、園児がゼロとなり休園しています。
長い時間の中で、園舎は少しずつ傷み、園庭には草が生い茂り、室内には当時の備品がそのまま残されていました。
2年前のこと。
卒園した36年前以来この場所を訪れたとき休園状態を知りました。
なんとなく状況は知っていましたが、子供たちの声がしない、時間が止まったような空気を感じ、少し寂しく感じ、もう一度この場所に人が集まる風景をつくりたいと、その時思ったこと忘れません。
卒園生として、そして建築に携わる者として、何かできることがあるかもしれない。
そんな思いを抱え始まったプロジェクトが「葛生幼稚園再生プロジェクト」
現理事長先生と私が当時通っていた頃からお世話になった先生とともに、少しずつ再生に向けた活動を進めています。
しかし日々の活動は地道なもので。
園舎に残った荷物の片付け。
草刈り。
大きく育ってしまった木々の伐採。
まずは再生へのスタートラインに着く準備が長い道のり。
先日は越境したケヤキの大木を伐採しました。
ここまで大きくなると、一筋縄ではいかず。
近隣の方にもご協力をいただき、特殊な機材を使用して約1週間の作業でなんとか伐採を終えることができました。
木を切っただけ…の様に感じますが、ここにいると感じるんです。
新しい風や懐かしい風がサラサラと生きて吹き込んでくる。
何かが変わる時の感覚を今感じています。